穂波との幸せな日々【10月】 PRETTY×CATION2 アペンド感想

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10月も終わりに近づいた頃―
俺は穂波と一緒に学園の行事として
東京に旅行に行っていた。

来月には俺たちにとって大事な日となる穂波の誕生日も控えているため、
正直、俺はそのことで頭がいっぱいだった...。

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だが、3ヶ月以上も前からどういう風にお祝いしてあげようかと綿密に計画を立てていた為、
すぐに東京観光のための下調べに移ることが出来た。

どうやら、穂波は東京に来るのは初めてのようだった。
俺も数えるほどしか来たことはなかったが、事前に調べたこともあった為少しは案内できたと思う。


まず初めに行ったのが、東京の新しいシンボル…

【東京スカイタワー(TOKYO SKYTOWER.)】である。

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地上高634m、穂波は感動のあまり息を漏らしているようだった。
俺もスカイが付く方のタワーには来るが初めてだったので、
つい見上げてしまった。
高層ビルが立ち並ぶ風景は、咲宮とは全然違うもので東京に来たんだなと思わされるものだった。
そのまま、スカイタワーの中の展望回廊へと行き東京の景色を満喫した。
やはり、高いところからの景色というものは素晴らしいものである。




次に行ったのは浅草だった。

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古き良き下町といった感じで雰囲気もよく和の雰囲気も感じられた。
しょう油せんべいのいい香りにお腹を刺激された俺たちの話題は、
お昼ごはんの話題になっていた。

「築地に行ってみたいな」

そう穂波が言ったことで話題は築地の事となり、少し遠かったが、
一番多そうな時間からは外れそうだったため行ってみることにした。
築地の市場への道中は穂波のうきうきとした表情を楽しみながら向かった。

築地でのお昼もとても幸せな時間を過ごすことができた…。
当たり前のことだが、隣に穂波がいたから…
これに間違いはないだろう…。




腹ごなしも兼ねて次に浜離宮に行った俺と穂波は厳かな雰囲気を感じながら散歩を楽しんだ。

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庭園の散策は腹ごなしを兼ねたものだったが、ふたりで歩くだけでもやはり楽しく、
腕に感じた穂波の体温は今でもはっきりと思い出せる…。



その後は、【サンシャインタウン】へと向かった。
噴水の水に手を当てる、穂波の子供っぽい仕草がとても可愛かった…。

「いっぱいいろんなところに行ってるから、すごく楽しくて」

そう言う彼女をみてあんまり出かけたりしない方だったなと思った。
この際だからこれからはもっといろいろと出かけたりして、
穂波との思い出をもっと増やしていきたいなと思う。

俺と一緒だからちょっと浮かれちゃったという穂波…。
俺もである。穂波とどこかに出かける、浮かれるなという方が到底無理な相談だ…。

しかし、浮かれ気味な穂波を見て、
ずっと手を握っておかないと、穂波がどこかにいってしまいそうに感じた俺は、

「ちゃんと捕まえておかないとね」

と、言った。
彼女は、


「大丈夫だよ?離れないもん
こう言ってくれた...。

俺も離れないからなぁ!穂波ぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!


そのまま、冬物の服を見たりファンシーショップへ行ったりと、
ウインドウショッピングを楽しんだ。
服を一緒に見てまわったりするデートに憧れていたと穂波は言っていた。
本や映画の中で結構出てくるし、何よりデートをしている二人が仲良く見えるかららしい。

こうやってまた、ふたりで出かけて買い物をするもいいなと思った。



そういえば、穂波はこんなことを言っていた…。

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俺も穂波と一緒にいるからこそ幸せだし、どこへ行くにも一緒だからこそ毎日が楽しいのである。
同じだ…俺も穂波と一緒にいるのが何よりも好きなんだと思う。
いや、好きなのだ!!
ずっと一緒にいたい…。
改めてそう思う。



今にして思えば出会ったときは遊ぶことに関して消極的だった穂波が
少しだけ積極的になっていたように思う。
それを感じることが出来たこのデートは良い思い出の一つとなるだろう。




最後に俺たちは【恵比寿ガーデンスポット】に行ってきた。

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レンガ造りの美しい外観は大人の雰囲気を感じさせるものだった…。
また、夕方に訪れていた為、差し込んだ夕日がレンガを照らし、
辺りは暖かな雰囲気に包まれていた。

夜になるとライトアップもしていたらしいが、ホテルに帰る時間なども考えると無理だったので断念…。
穂波が少し残念そうにしていたので、
また今度、二人だけで来て見てみたいものだ。

そのまま、のんびりと歩きながらその日一日のことを俺は思い出していた。
今回は東京だったが、いろんな場所に穂波とふたりで行ってみたいと思った。


帰ろうかとした時、穂波にキスをしてほしいとお願いされた...
これで終わりだと思ったら寂しくなってしまったらしい。
あんな表情でお願いされたら断れるわけがなかった…
(そもそも断る理由なんてないのだけど)


これで終わりなんかじゃない・・・
寂しい思いをさせてしまったのならそれ以上の楽しい思いをさせたいし
これからもいろんな場所にふたりで行って思い出を作っていきたい…。
そのためにも彼女とずっと一緒にいたいと思う。


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奇遇なことに俺はまたこの東京を訪れることとなる。
非常に残念なことに今回は穂波は一緒ではないが、
穂波との思い出の場所を巡ることができたらいいなと思う。


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